自己紹介でも書きましたが、ものごころついた時から読書が生活の一部となっていました。
ここでは私の読書の原点について書きたいと思います。 





 
私の通っていた小学校では週に1時間「図書の時間」というものがありました。
クラス全員で図書室へ移動し、好きな本を選んで貸出手続きをして、残りの時間はその本を読むというものでした。

当時図書室には江戸川乱歩の少年探偵シリーズが揃っており、小学校3年生の私はその世界に魅了されたのです。特に記憶に残っているのはポケット小僧が活躍する「奇面城の秘密」でした。

今から思うといくら体が小さいからといっても、上着のポケットには入らないと思うんですけどねぇ…。
当時は少年探偵団の活躍に心踊らせたものでした♪

少年探偵シリーズを読破すると、明智小五郎シリーズ、シャーロック・ホームズシリーズ、怪盗アルセーヌ・ルパンシリーズと読み進め、6年生になる頃には図書室内のミステリー小説はほぼ読破してしまったのでした。

図書室の本に満足できなくなったため、書店で文庫本を買ってもらうようになったのでした。
赤川次郎、西村京太郎等を読み進め、物足りなくなって小学校を卒業する頃には島田荘司、綾辻行人といった新本格派ミステリーを愛読するようになっていったのでした。

私の読書生活を決定的なものにしたのが中学2年生の時の引越しでした。
当時住んでした都心から郊外に家族とともに引っ越したのですが、転校せずに片道1時間半の電車通学をすることになったのです。
最寄り駅が始発に近かったこともあり、行き帰りともに座って乗車できたことから往復3時間の大部分を読書の時間に充てることとなったのです。

こうして小学校での図書の時間、中学生時代の長距離通学という経験が私の読書生活の原点となっているのです。